Amalfiスタイリスト 大西が語る~イタリア流ファッション
ニットの着こなしHow to
ニット選びが難しいと思われている方も多いと思いますが、今回は其処に焦点を当てますので是非ご活用ください。
皆さんも良くご存知の通り、ニットにはハイゲージ、ミドルゲージ、ローゲージと分類されています。
分かりやすくお伝えすると、ボリュームの差になります。
T.P.O.によって使い分けるのがポイントですね。
ハイゲージは、細番手かつ薄手なのでジャケットのインナーにコーディネートして、薄手のフワッとしたストールでも巻きたい感じですね♪
肌着を着けずに直接着用しても気持ち良いと言われる方も沢山居られます。
スーツにハイゲージタートルをコーディネートすると、普段のスタイリングとまた違った感じ見えるのが良いですよね。
ミドルゲージニットは、ある程度ボリュームがあるのでジャケットのインナーにコーディネートするのは、若干無理があるし見た目にもスマートに纏まりません。
お薦めは、スポルベリーノ・コートにコーディネートして頂くのが断然恰好良く決まりますね。
特に実行して貰いたいのが、ミドルゲージのハイネックまたはタートルネックに敢えてシャツを着用するんです。
シャツを立てて首元から襟先をチラッと覗かせるテクニック。
実際に私の得意技で以前から実践していますが、女子ウケは云うまでも無く抜群です!
後は、ダウンベストとの相性も抜群ですね♪
ローゲージニットは、殆どコートやブルゾンと同じアウター扱いですね。
逆にインナーのコーディネートを愉しみたい方には良いですね。
以前、ミラノでみた白髪紳士の出で立ちが渋かった~!
ザックリと編みこまれたローゲージでネイビーカラーのカーディガンに、ブラウンxアイボリーx赤系のタータンチェック柄のネルシャツ、さらにボルドーカラーのピンドット柄アスコットタイ!!
ボトムスにはライトグレーメランジのフランネルパンツ。
おまけにネイビーのチャッカブーツをコーディネートしていたのには、恰好良すぎてジッと見つめていたのを今でも想い出します。
皆さんそれぞれのシチュエーションで、ニットのコーディネートを存分にお愉しみください。
1770年にジェームス・パターソン氏によってスコットランド・ ダムフリースの地で設立された老舗ブランド。
「世界最古のニットブランド」としても有名で。
ジョージ5世やウインザー公、チャールズ皇太子も愛用。
現在は生産拠点をイタリアへ移し、長い伝統に裏打ちされたクオリティとトレンドを盛り込んだシルエット&デザインを持つ製品を生み出しています。
世界で初めて考案したシームレスニットは現代でも風合いが変わることなく、どの商品を着てもすばらしい着心地を提供してくれます。
200年以上もの伝統は、最新コレクションにも脈々と受け継がれ、クラシックなテイストを崩すことなく、今のトレンドを取り入れ新鮮なスタイルを数多く生み出しております。
2009年にイタリアのフェラーラで、ミケーレ・パリエーロが従業員7人と共に小さな工房にてスタートしたブランド。
ブランド名の「Settefili(セッテフィーリ)」は「7本の糸」という意味で、名前の由来は「7」という数字の持つ意味から生まれました。
小さな工房にも拘らず、そこでは最高級のイタリアンニットが、熟練の職人や稀有なスイス製ヴィンテージ編立機によって生み出されています。
まだ歴史の浅いブランドですが、長くファッションエージェント業に携わっていたミケーレはモノ作りにかける情熱と感度の高い審美眼を持っており、それは「良い商品を適正価格で提供したい」というブランドの基本理念の支えです。
素材はカシミアを中心に、カシミア&シルク、カシミア&リネンなどイタリアの紡績メーカー「カリアッジ社」をはじめ、カラーバリエーションに富んだ最高級の糸をセレクト。
原糸のセレクトから製品の仕上げ加工まで全ての工程に関わってコントロールしており、製品のクオリティに妥協を許しません。
イタリアブランド独特の発色の良い鮮やかな色彩で表現されたニット製品は、世界各国で注目されています。
1960年にブルーノ・ザンベリ氏によりイタリア・ボローニャで設立されたBRUNO’S社が手掛けるニットメーカー。
MADE IN ITALYにこだわり、自社工場での一貫生産による品質管理を徹底し、スコットランドやニュージーランド、チベットなどのハイクォリティー素材を使用。
製品の完成度の高さは、ジョルジオ・アルマーニ、バーバリープローサム、エトロなどのハイブランドや、イタリアの有名セレクトショップのOEM生産を請け負っていることで証明されています。
その高いクオリティーは想像できない程の低価格はファクトリーブランドならでは。
独自の技術と最高の素材に支えられた、オーセンティックなニットメーカーです。
ラルディーニ(LARDINI)はイタリア中心部のアンコーナにて、創業の1978年以来、世界の名だたるビックメゾンの製品を30年以上作り続けてきました。
2010年春夏から、様々なクリエイティブチームのブランドの顧問役(アドバイザー)を行ってきたUMBERTO CANTARELLI(ウンベルト・カンタレッリ)氏は[LARDINI]の変革を企てブランドマネージャに就任。
クリエイティブディレクターのルイジ・ラルディーニ氏が指揮を執り、LARDINIは今までかつてないテーラードジャケットを世に送り出す為、新たな創造性を持つコレクションを発表しました。
また、ひとつひとつの細やかなディテールへのこだわりが強く、製品洗い、製品染め、ハンドペインティング、コントラストステッチ、拝みボタン等、テーラードの世界に新風を巻き起こした要因といえ、新しいLARDINIという世界を作り出しています。
また、ラルディーニは2007年から「Consortium for the protection of the Made in Italy」(イタリア製保護協会)に属し、あらゆる製造工程において、完全なるMADE IN ITALY(イタリア製)であるという称号を受け取っています。
最新の設備を完備し伝統的な高い縫製技術を巧みに使い分け、テーラード市場のデザインをリードするという大きな野望と大志を持ち、柔軟性と耐久性に優れた新たな可能性を生み出しているのです。