拘るオトコの美学とは…
拘るオトコの美学シリーズは長く続くのか!?
以前からよくある相談事なのですが
『あの映画のあの着こなしが格好良い!あんなスーツ作れる?』
時代が違うのでその当時のままのデザインで落とし込むと
本人はタイムスリップ出来て良いかもしれないけど
周りの人からは『古く臭っ…』とか『お爺さんの形見?』
のようなフレーズしか期待できないと思います
そんな時にアドバイスするのは
先ずは全体像と持っているモノとのバランスが
”キモ”になることをお伝えします
デザインやサイズバランスは現代的に
モディファイをして作るべきと必ずアドバイスします
リチャードギア『アメリカン・ジゴロ』で着ている
ダブルスーツのように肩幅 がアメフト選手みたいに広くて
肩パットを2枚重ねみたいなデザインは全く論外
肩幅は身体に合わせてジャストサイズに無論肩パットは超薄パット採用
着丈もあまり長すぎると野暮ったくにしか映らないのでジャストの丈
襟のデザインは意外に原点回帰で近いモノを感じることが多い
ちょっと前に流行っていたナローラペル(細い襟)より
ボリューミーな襟の方が擽らされますね
パンツのラインはこちらもクラシックに戻りつつあります
ぱっつぱつでタイトシルエットよりも
腰回り、ヒップ周り、腿周りは少しゆとりをもたせるサイジングがお勧めです
但し、ヒザや裾はテーパードを効かさないと駄目
パンツの丈も長過ぎたり (足元でクッションし過ぎてもたつくのは避ける)
クロップドパンツデザイン以外では極端に短過ぎたりするのはNG
いつの時代も関係なく、その人にとって丁度良い塩梅の
バランスのとれた寸法が必ずあるという事です
単に流行のデザインやサイズ感を勧める人が
オーダースーツ業界に沢山いると思いますが
そこにオリジナリティやアイデンティを感じない
其の場凌ぎ的な薄っぺらい知識の方からは
モノを勧められても必ずノーと言えるようにして欲しいです
この後もまだまだ続きますので
どうぞお付き合いくださいませ
Amalfi,inc. Onishi